1977年 秋季大会 代表決定戦 】  於千葉商グランド   1977年9月17日
検見川高 7 ー 千葉北高 5
1977年 秋季 県大会1回戦】    於 千葉寺球場   1977年10月8日
1 2 3 4 5 6 7 8 9
検見川 1 0 0 0 1 0 0 1 0 3
県柏 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2
検見川 1 2 3 4 5 6 7 8 9
6 8 2 7 1 3 5 9 4
大崎 和佐 主・高石 飯塚  朝井 加納 松本 鴇田 時谷
学年 2 2 2 2 2 1 1 2 1
出身中 花輪一 真砂二 小中台 葛城 緑町 稲毛 生浜 菊間 真砂二
打数-安打-打点 4-1-0 5-2-0 4-3-0 3-0-1 1-1-0 4-1-1 4-1-0 3-0-0 4-2-1
県柏 1 2 3 4 5 6 7 8 9
4 6 3 2 5 1 7 8 H8 9
館野 海老原 根本 小田切 五十嵐 松尾 新井 弓削 酒井 中村
検見川  : 朝井 - 高石
県柏    : 松尾 - 小田切
2塁打 時谷 (検)
【千葉日報参照】
検見川、初陣飾る
結果は1点差だったが、足をうまく使った検見川が終始押し気味で、柏の追撃を検見川左腕朝井の頑張りで逃げ切った。
朝井はときおり、スローボールを交えて好投。9回裏、犠飛などで2点を奪われたが冷静さを失わず、切り抜けた。
先取点は検見川。初回、一死後、和佐が中前打、続く高石も左前打。和佐は左翼手がタマの処理をもたつく間に一挙三進。
この後、高石も二盗。飯塚の強い一塁ゴロの間に1点を挙げた。
検見川は5回にも足で加点した。先頭の松本が左前打。鴇田の送りバントで2進した松本は、時谷の右前打で一挙ホームを
つき2点目。さらに8回には2本の中前打と四球で満塁にした後、加納が左前に快打。だめを押したかにみえた。
だが、柏も土壇場の9回裏に最後の粘りを発揮した。先頭の根本が右前打。小田切も中前打を放ち、送球間に2、3塁とした。
ここで五十嵐が左犠飛、新井も左翼線にひっぱり2点を奪い、1点差に詰め寄るが、ここまでだった。
柏は、2、4、8回と先頭打者が出塁したが、あとが続かず。特に8回、連続四球で無死1,2塁と好機をつかんだものの、
スリーバント失敗などでかわされてしまった。
1977年 秋季 県大会2回戦】   於 天台球場   1977年10月10日
1 2 3 4 5 6 7 8 9
検見川 0 0 2 0 0 2 1 0 0 5
千葉経済 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1
検見川 1 2 3 4 5 6 7 8 9  
6 8 2 7 1 5 3 9 4  
大崎 和佐 主・高石 飯塚  朝井 松本 加納 鴇田 時谷  
学年 2 2 2 2 2 1 1 2 1
出身中 花輪一 真砂二 小中台 葛城 緑町 生浜 稲毛 菊間 真砂二
打数-安打-打点 5-3-0 5-2-1 5-3-1 3-0-1 2-1-0 3-1-0 4-1-1 4-1-0 3-0-0  
千葉経済 1 2 3 4 5 6 7 8 9
7 6 9 8-1 2 5 1 8 3 4 H 4
椿(達) 大枝 米川 苅米 椿(勝) 清野 斎藤 野口 仲村 若狭 黒須 伊藤
検見川  : 朝井 - 高石
千葉経済 : 斎藤、苅米 - 椿(勝)
2塁打 加納、大崎 (検)
【千葉日報参照】
検見川が逆転勝ち
検見川は12安打をチャンスとなると確実に得点に結びつけ、投げては朝井が1点こそ取られたものの、要所をよく締め千葉経済に快勝。初のベスト8へ駒を進めた。
初回、千葉経済に1点を先行された検見川は3回、先頭の鴇田が内野安打、時谷四球。大崎内野安打で満塁とした。ここでストライクを取ろうとして堅くなった斎藤から和佐が押し出しの四球を選び同点。一死後、飯塚も四球を選び逆転した。
ペースを掴んだ検見川は、6回には高石の中前打、松本の2塁内野安打、加納の左中間2塁打などで2点を追加。
7回には代わった苅米から、左翼越え2塁打の大崎を高石が三遊間安打を抜き1点を加えてダメ押した。
千葉経済は初回一死後、大枝が四球。2盗後、米川が左前へタイムリーを放ちあっさり先制したが、その後、朝井の左腕から投じるシュート、カーブに全くタイミングが合わずチャンスが作れない。
ようやく最終回、椿(達)、米川、苅米が安打したが、椿(達)は2塁を出すぎて牽制に刺されるなど拙攻でつぶし、追いあげる事ができなかった。検見川の攻守にはつらつとしたプレーばかりが目立った試合だった。
1977年 秋季 県大会準〃決勝】   於 天台球場   1977年10月11日
1 2 3 4 5 6 7 8 9
大原 1 0 2 4 1 0 0 0 8
検見川 0 0 1 0 0 0 0 2 3 8回降雨コールド
大原 1 2 3 4 5 6 7 8 9
8 4 5 9 2 3 3 7 1 6
西川 神定 大曽根 椎名 山口 木津 田中 相場 鈴木 早野
検見川 1 2 3 4 5 6 7 8 9
6 8 2 7-1 1-7 5 3 9 4 4  
大崎 和佐 主・高石 飯塚  朝井 松本 加納 鴇田 竹田 時谷  
学年 2 2 2 2 2 1 1 2 2 2
出身中 花輪一 真砂二 小中台 葛城 緑町 生浜 稲毛 菊間 星久喜 真砂二
打数-安打-打点 3-0-0 4-0-0 4-1-0 3-3-1 3-0-0 3-0-0 2-1-1 4-0-0 1-0-0 0-0-0  
大原   : 鈴木 - 山口
検見川  : 朝井、飯塚 - 高石
3塁打 高石(検)、2塁打 西川、早野 (大)
 
参照:千葉日報
大原 5回までに大量8点  検見川の乱れつく
大原は検見川の守備陣の乱れをついて、5回までに大量8点を奪い、快勝した。 
大原は初回、先頭の西川が検見川の先発・朝井のストレートを右中間に深々と放つ2塁打で出塁。続く神定の2塁ゴロで3進し、期待の大曽根は
遊ゴロが野選となり1、3塁。ここで主砲椎名が中飛を打ち上げ、西川が生還した。勢いにのった大原は、2回にも2つの四球と連打をうまくかみ合わせ
2点を奪った。さらに4回にも一死から鈴木が四球で出塁、すかさず早野が左前打、さらに西川が四球を選んで満塁とし、神定がスピードのない朝井の
カーブを中前にはじき返して、まず1点。続く大曽根の内野安打で早野が生還。椎名の投前スクイズで西川、神定も返り、この回大量4点を奪い、
試合を決定的なものにした。これに対して、検見川3回連続四球の後、和佐のバントがエラーを誘って、竹田が生還し1点を返す。
さらに8回、高石が右翼線に3塁打、続く飯塚の中前打で1点。朝井四球、松本が送りバント。加納の右飛で、計2点を入れたが、
鴇田が倒れ、後続を打ち取られた。8回裏終了時に、雨は本降りとなり、44分間の中断後、午後4時54分。続行不能の見極めがなされ、
8回降雨コールドが宣告された。 
検見川は守備に見劣りがした。大原の走塁に野手が浮足立っていた。
正確な返球や走球ができていれば、チーム力そのものは、それほど差が無いだけに、もっと緊迫した試合になっていただろう。
 
検見川高創立以来、初めての準々決勝進出ということもあり、緊張していていたのだろう。試合の入り方がうまく対応できなかった。
内外野の動揺を見透かされ、ツーランスクイズを決められるなど、相手のペースでかき回されてしまった。伝統もない新設校。まだまだ、試合に取り組む姿勢や心構えもできていなかった。
投打がうまくかみ合えば、実力以上のものを発揮できるが、ちょっとピンチになると冷静さ失い、修正が効かない。そんな脆さがで露出してしまった試合だった。
  2009年2月 事務局 記
 
秋の県高校野球が終了し、10月15日付けの千葉日報では、ベスト8の学校を対象にそれぞれの学校に対してコメントを残している。その中から検見川に関する記事は以下の通り。
検見川もかなり成長したが、朝井投手にもう少し力強さと制球力がつかないと勝ち進んでいくことは難しい。守備力の整備も一つの課題。
又、秋の県大会の目立った好選手の中に、検見川高・中堅手、和佐選手の名前が掲載された。
1977年の検見川野球部の活躍もあり、翌年の4月、中学野球で活躍した選手達(5期生)が検見川高野球部に入学してくることになる。
2009年2月 事務局 記