1978年 春季大会 1回戦 】  於 天台球場    1978年4月16日
検見川高 5 ー 県船橋 1
1 2 3 4 5 6 7 8 9
県船橋 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1
検見川 3 0 0 0 1 1 0 0 × 5
県船橋: 金城 - ○野
検見川: 飯塚 - 高石
2塁打 金城 (県船) 
1978年 春季大会 代表決定戦 】  於 船橋市民球場   1978年4月20日
君津農林 8 − 検見川高 5
1 2 3 4 5 6 7 8 9
検見川 1 0 1 0 3 0 0 0 0 5
君津農林 0 1 0 1 2 0 4 0 × 8
検見川高:飯塚 - 高石
君津農林:斎藤 - 鈴木定
3塁打:飯塚(検)、永島(君)、2塁打 高石(検)、鈴木義(君)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
検見川 0 0 1 0 4 0 0 2 0 7
市立船橋 2 0 0 0 0 8 0 0 0 10
1978年 第60回大会 1回戦】   於 船橋市民球場   1978年7月15日
検見川 1 2 3 4 5 6 7 8 9
6 8 7‐1 2 5 3 1-7 H 9 4 H-4
大崎 和佐 飯塚 主・高石 松本 朝井 鈴木英 鴇田 時谷 川崎 竹田
学年 3 3 3 3 2 3 1 3 2 1 3
出身中 花輪一 真砂二 葛城 小中台 生浜 緑町 千草台 菊間 真砂二 千草台 星久喜
打数-安打-打点 5-3-0 4-0-0 4-0-0 4-2-3 2-1-0 3-0-0 2-0-1 1-0-0 4-1-1 2-0-0 0-0-0
市船 1 2 3 4 5 6 7 8 9
4 8 5 1‐3 7 3‐4 2 4-1 9
海田 大川 早津 信木 川根 御代川 小川 赤塚
検見川  : 鈴木英、飯塚 - 高石
市船橋   : 信木、小川 - 御代川
本塁打 信木(船)、 3塁打 信木(船)、 2塁打 大崎(船)
【千葉日報参照】
市船、驚異の逆襲
この日、本格的なナイターとなったのは、船橋市営球場第四試合の市立船橋と検見川高の対戦。
乱戦となったため、試合終了時間は20時08分。
後攻めの市船橋が一回、右前安打した海田幸治と四球の大川恭一を信木啓輔の右中間への大三塁打で返して先行すると、検見川は三回、無死四球出塁の大崎孝一を二死後の高石勉の左前打でホームインさせて反撃の礎とした。
そして5回には一気に市船橋の乱れを衝き、一死後2四球と一ゴロ野選、バントエラーと続いて逆転、ここで時谷英次が中前に適時打して二者生還。この回の得点を4として優位にたった。
ここで勝負の帰すうが決したかに思えたが、市船橋は六回を迎えて先頭打者をの主砲信木がライトスタンドへソロホーマーして逆襲ののろしをあげ、続く堀正寛四球、川根隆が一塁へのイレギュラーヒットで無死で同点のランナーを出塁させた。検見川はここで、急きょ飯塚俊昌をマウンドの人としたが結果的には火に油を注ぐ結果となり、
御代川光浩の右前打で市船橋は同点に追いつき、一死後、赤塚義人と海田が連続四球。大川の右前安打を勝ち越し打として、また、早津隆志は押し出しのデッドボール。
さらに信木のショート内野安打と川根の中前打が飛び出して、市船橋のこの回は打者13人による攻めで実に大量8点。
検見川も最後まで試合を捨てず、7回から救援した小川安志を8回につかまえ一死満塁で高石がレフト前ヒットして2走者を迎えいれたが、再反撃もそこまででとどまった。
2時間55分に及ぶ乱戦。市船橋は5打数4安打の信木を筆頭に11安打。一方、検見川は大崎が四回に放ったレフト戦二塁打などで7安打。
なお、このゲームの点灯時間は18時30分で、5回の表から。
検見川・高石主将の話
運に見放された
途中からいい当たりが野手の正面を突いたりして、運に見放された気がする。負ける気はしなかったが、みな気が動転してしまった。
後日談
この試合に負けたのは、本当に堪えた。野球に全身全霊を捧げた高校生活だったのでとにかく勝つことが全て。勝つことしか考えていなかった。暫くは立ち直れなった。
5回4点取った時は、この4点で逃げ切りたい。早く試合を終了させたい一心だった。
今振り返ると、捕手として、主将として、冷静さが足りなかった。検見川のピッチャーは中学では県大会優勝経験のある英二郎ではあったが、
まだ入学して4ヶ月の1年生。相手は、全校応援の市船橋。しかも球場は地元の船橋市民球場。第4試合の初めてのナイター。
チームを落ち着かせる役目は自分にあったのに……………できなかった。
6回裏、先頭打者2年生の4番信木君。ワンストライク、ツーボールから打たれたホームランはよく覚えている。
先頭打者には四球だけは避けたかった。サインはストレート。完全にそのストレートにヤマを張っていた信木君に、「ス―ッ」と高めに入ってきたタマを完璧に捕えられた。もっと4番打者の長打力を警戒すべきだった。この一発で、市船橋の応援団は元気を取り戻し、検見川ナインは浮足立ってしまった。
このホームランで、試合の流れは、完全に市船橋に移ってしまった。 
あと1、2試合は高校野球をしたかった。この試合で負けた悔しさは、今でも忘れていない。
3期 高石