1981年 第4回 千葉市高校野球大会 1回戦 】 於 千葉寺球場 1981年8月28日
1 2 3 4 5 6 7 8 9
検見川 0 0 3 0 0 0 0 2 0 5
市立千葉 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
検見川」:小川 - 甲斐
市立千葉:岩田 - 大河原
3塁打:佐藤(千)、2塁打: 渡辺、山崎(検)
参照:千葉日報
検見川しぶとい攻め
検見川は少ないないチャンスをうまく得点に結びつけて市立千葉を完封で破った。3回、この回トップの大竹が振り逃げで出塁。宮野の送りバントで2進後、渡辺が狙いすました様に初球をたたいて、大竹を返し、中島三振のあと、山崎の中飛が敵失を誘い、渡辺が2点目のホームを踏んだ。さらに塩田の3塁ゴロエラーで山崎も返り、この回1安打で3点。8回には、中島、山崎の連安打と2つのバントでダメ押しの2点を加え、勝負を決めた。市立千葉は、岩田が奪10三振。与四球2の好投を見せたにも関わらず、検見川のしぶとい攻めと失策に足をすくわれ、1,2回の二死三塁の先制機にチャンスの芽をつぶして、打線の援護を得られないまま涙をのんだ。
検見川 1 2 3 4 5 6 7 8 9
5 4 8 3 6 1 7 2 9 9
宮野 渡辺 中島 山崎 塩田 主・小川 牧野 甲斐 大竹 坂本
3-1-1 3-1‐1 4-1-0 4-1-1 3-1-0 3-0-1 4-0-0 3-1-0 2-0-0 0-0-0
市立千葉 1 2 3 4 5 6 7 8 9
2 7 8 1 9 4 3 6 5 5
大河原 吉本 青山 岩田 矢ヶ部 吉本 田中 佐藤 並木 片桐 川崎
1981年 第4回 千葉市高校野球大会 準々決勝 】 於 千葉寺球場 1981年8月30日
1 2 3 4 5 6 7 8 9
生浜 0 0 0 0 1 0 1 0 0 2
検見川 0 0 0 0 0 2 0 0 3
生浜: 細谷、関根 - 田中
検見川: 小川 - 甲斐
2塁打 : 田中(生)、牧野 (検)
生浜、痛恨の悪送球!
延長10回裏、三盗を試みた検見川が捕手の悪送球で1点を拾い、これが勝ち越し点となり辛くも生浜に競り勝った。生浜は、細谷、検見川は、小川の先発で始まった。4回まで好投を続けて無得点と投手戦の様相。
5回表、生浜は一死から失策に乗じて、1,2塁と先取点のチャンス。篠田も右翼線に痛烈にはじき返し満塁。ここで田中は、幸運な安打で1点を先取。だが検見川は、6回裏、中島が強いゴロの三塁ゴロで敵失を誘い、山崎四球で無死1,2塁と反撃態勢。ところが、塩田の二邪飛で、中島も二塁憤死で二死となり、チャンスはつぶれたかにみえた。しかし、小川、牧野が中堅へ長短打を連発。あっさりと逆転した。一方、生浜も七回裏に2四死球と犠打などで1点を返し再び同点。生浜は、8回からリリーフに関根を送り、9回までわずか被安打1。検見川も小川の力投で連打を許さず、ついに延長戦。
10回表、生浜を3人で抑えた検見川は四球で出塁した山崎を塩田が送りサヨナラの好機。ここで山崎が関根のモーションを盗み三盗。不意を突かれた田中の送球がそれ本塁まで突っ込み、決勝の1点を拾った。
検見川 1 2 3 4 5 6 7 8 9
5 4 4 8 3 6 1 7 2 9 9
宮野 渡辺 水野 遠藤 中島 山崎 塩田 主・小川 牧野 甲斐 大竹 坂本
1年 2年 1年 1年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 1年
5-3-0 3-0-0 1-0-0 0-0-0 4-0-0 3-0-0 3-1-0 4-1-0 4-1-2 4-1-0 2-0-0 0-0-0
生浜 1 2 3 4 5 6 7 8 9
6 4 8 3-1 7 9 5 2 1 3
須藤 本部 三尾 関根 久保 田辺 篠田 田中 細谷 千田
1981年 第4回 千葉市高校野球大会 準決勝 】 於 千葉経済高グランド 1981年8月31日
1 2 3 4 5 6 7 8 9
検見川 2 0 1 1 0 0 0 0 0 4
千葉明徳 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
検見川    : 小川 - 甲斐
千葉明徳  : 久保田 - 稲毛
本塁打: 中島(検)、 2塁打 山崎 (検) 織戸 (千)
検見川 1 2 3 4 5 6 7 8 9
5 4 8 3 6 1 7 2 9
宮野 渡辺 中島 山崎 塩田 主・小川 牧野 甲斐 坂本
学年 1 2 2 2 2 2 2 2 1
出身中 習志野三 幕張 新宿 葛城 新宿 幕張 稲毛 習志野三 習志野三
千葉明徳 1 2 3 4 5 6 7 8 9
5 9 1 8 4 2 6 7 3
栗山 久保田 三島木 高橋 稲毛 織戸 根本 吉野
参照 千葉日報
中島先制の本塁打
検見川がチャンスを確実にいかして千葉明徳を破った。初回、一死から内野安打で渡辺が出塁すると、中島が中超えの本塁打
放って先制。3回にも、中島、山崎の連続長短打で1点。4回には二死2,3塁から宮野の適時打でダメを押した。
これに対して、千葉明徳は検見川・小川の緩急自在のピッチングに翻弄され、3安打完封されてしまった。
検見川は安打10本、千葉明徳は3本。
1981年 第4回 千葉市高校野球大会 決勝 】 於 千葉商グランド 1981年8月31日
1 2 3 4 5 6 7 8 9
検見川 0 0 0 0 0 0 0 0 5 5
県千葉 2 0 0 0 0 0 0 0 0 2
検見川    : 小川 - 甲斐
県千葉   : 小林 - 高橋
3塁打: 高橋(県千葉)、 2塁打 岩崎 (県千葉)
検見川 1 2 3 4 5 6 7 8 9
5 4 4 8 3 6 1 7 2 9
宮野 渡辺 大竹 遠藤 中島 山崎 塩田 主・小川 牧野 甲斐 坂本
1 2 2 1 2 2 2 2 2 2 1
習志野三 幕張 椿森 緑町 新宿 葛城 新宿 幕張 稲毛 習志野三 習志野三
県千葉 1 2 3 4 5 6 7 8 9
8 5 4 2 6 9 7 3 1
佐々木 中山 桜井 高橋 磯田 岩崎 嶋木 磯辺 小林
参照 千葉日報
検見川、大逆転、歓喜の初優勝!!
土壇場で一挙5点!!!!!
2点差とされた検見川が最終回粘りを発揮し4連打を含む5安打で一挙5点を挙げて逆転、初優勝を飾った。
検見川・小川、県千葉・小林と両チームとも今大会投げ抜いてきたエース対決だったが、県千葉は初回小川の立ち上がりをうまく
攻略した。先頭の佐々木が中前打。中山バントで2進。桜井二塁ゴロで二死3塁。4番高橋が初球右中間を破る3塁打を放って先制。
続く磯田の内野ゴローエラーで、高橋も返り2点を先取した。
投げては小林がストライクを先行させて、5回まで検見川打線を3者凡退に打ち取る好投。一方、検見川・小川も打たせてとる
投球で8回まで3塁ベースを踏ませず、試合は早いペースで進み、9回を迎えた。
検見川は中盤から、左腕好投手小林に対して、バスター戦法を用いる。5回までは1安打に抑えられていたが、6回以降安打が
出始める。漸く9回、打線が爆発した。
この回先頭の代打、大竹が三ゴロ。続く中島も2−2と追い込まれ、検見川ベンチに敗色が漂い始めたとき、中前打が飛び出す。
山崎、塩田の連打で、一死満塁、ここで小川が中前へはじき返し、二者がかえる同点タイムリー。さらに牧野四球。甲斐の右犠飛で
一挙に逆転。2重盗、2四球、5安打の打者10人で5点を奪い、土壇場で試合をひっくり返した。
県千葉は、9回裏、一死1,2塁をつくり、次打者が2塁ゴロ併殺となり、ゲーム終了となる。
最後まで勝負を捨てなかった検見川。9回はクリーンアップの3連打とバッテリー小川、甲斐の同点、逆転打で勝利を手繰り寄せた。
前年度も千葉市の頂点を目指したが、惜しくも惜敗。検見川野球部が初めて優勝という2文字を手にした歴史的な一戦となった。
検見川ヒット10本。県千葉ヒット8本。
後日談
・9回裏、2−2の同点の場面。バッターは甲斐。バスターでは打てる自信がなく、監督に普通の構えで打たせて欲しい。と直訴した結果の決勝打だったそうです。
それにしても1〜9番まで打線がよく繋がってます。当時のトロフィーは未だ検見川高の玄関に飾られているとか…。