試合結果 写真
2017/4/30
春季千葉県高等学校野球大会
準々決勝 於 天台球場
試合開始 9時58分 試合終了 12時45分
試合時間 2時間47分
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
千葉明徳 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 2
検見川 1 0 0 1 0 0 0 0 0 3
バッテリー:阿部 (80球)、奪三振4、被安打6、被四死球1、
板垣(56球)、奪三振2、被安打2、被四死球2、
生沼(17球)奪三振1、被安打0、被四死球1
ー狩野、河野
二塁打 川崎、湯浅、


千葉明徳 応援席

検見川 応援席



試合前のノック


試合前のノック

試合前の挨拶

試合開始を待つ選手達

挨拶

1回表 川崎君

左中間2塁打で先制のチャンス

6番 嵯峨君

7回無死一塁 リリーフの板垣君

9回表、一死ランナー無し、相手エースに代打をおくる明徳高
次打者にホームランを打たれる

9回表を終わって2対2の同点

10回裏 投手交代 背番号10

サヨナラ勝ち 校歌を歌う選手達
打順 守備 背番号 氏名 学年 出身中学 成績
1 5 5 川崎 3 椿森 4-2-0
2 7
8-9
17
8
布施
大野
3
3
習志野6
ちはら台南
2-0-0
2-0-0
3 8-7 7 湯浅 3 稲浜 3-1-1
4 9-3 3 石川 3 轟町 2-1-0
5 4 4 相川 3 辰巳台 2-0-0
6 3
9

9
13
19
9
14
嵯峨
久田
阿形
小柳
3
2
3
3
堀江
加曽利
誉田
船橋
3-1-0
0-0-0
1-0-0
0-0-0
7 1
1
1
18
16
阿部
板垣
小林
3
3
2
見明川
堀江
習志野6
1-0-0
1-0-0
1-0-0
8 6
6
16
6
蒲生
山本
3
3
土気
辰巳台
3-0-0
1-1-0
9 2
2
12
2
狩野
河野
3
3
轟町
習志野5
2-0-0
1-1-0

観戦記 :

 凄い試合でした。

 9回2アウトで2対1。あと一人で検見川の勝利。相手校のバッターは9番。
ツーボール、ノーストライクからの3球目のストレート、打球はライトスタンド
に一直線、同点に。3塁側検見川応援席は静まりかえります。簡単には勝たせ
てはくれない。ベスト8で終わるのか。ベスト4迄進むのかは大きな違い。
何とか勝たせてあげたいと…、思いながらの観戦でした。
 

 試合を振り返ります。

 1回表、3者凡退で退け、迎えた1回裏、先頭の川崎君の左中間2塁打、
送りバンド、スクイズで先制します。
 2回表、4番打者のセンター前ヒット、送りバンドも2つの内野ゴロで無得点。
 2回裏、嵯峨君の三遊間ヒット、送りバンドも2つの内野ゴロで無得点。
 3回表、先頭を内野エラーと送りバンドも、1、2番を仕留め、無得点。
 3回裏、1番からの攻撃も三者凡退。相手投手は切れのあるボールを投げ込
むいい投手。スピード、コントロールとも回を重ねるごとにグレードアップしてき
ました。
 4回表、2死から2安打を許しますが、ここも踏ん張り無得点に。
 4回裏、無死一塁から、エンドランを仕掛けますが、内野エラー暴投もあり、
一塁ランナーがホームイン。2点目をゲット。無死2塁のチャンスが続きますが、
内野ゴロと2つと三振で追加点を奪えず。あと1点欲しかった。

 5回表、先頭の8番打者は、投手の伊藤君。ライト線に運び無死2塁。9番、
1番打者をフライアウトで抑えます。
 2番打者に代打をおくる明徳。初球のスライダーをセンター前に。1点返されま
す。

 4回裏の1点は明徳のエラーで与えてくれた得点でしたので、直ぐに取り返し
たこの1点は大きかったと思います。ミスを直ぐさま取り返す。チームに勇気を
与えた貴重な1点でした。
  
 5回裏、検見川の攻撃は三者凡退に。
 6回表、4番はセンター前ヒットを送りバンドで一死2塁。一打同点を狙う余り、ランナーが飛び出しタッチアウト。助かります。
 
6回裏、先頭の湯浅君、左中間2塁打で無死2塁のチャンス。石川君がおくり一死3塁で相川君に。ここで明徳バッテリーは敬遠を選択。一死1,3塁。相川君が盗塁し、一死2,3塁のチャンスも後続が断たれ無得点。試合の流れを両校とも掴みきれない展開になります。 
 7回からの後半勝負。
7回表、一死から四球を与えたところで、投手交代。阿部君から板垣君に。ここは、三振、四球、ライトライナーで抑えます。 7回裏、一死から河野君の内野安打、川崎君のセンター前で一死1,3塁。バッターは2番途中出場の大野君。2球目セフティスクイズを試みますが、本塁タッチアウト。1点が遠い。続く、二死2,3塁のチャンスに
当たっている3番湯浅君を迎えますが、相手投手に渾身のストレートにバットは空を切ります。

 
8回表、先頭の三番に内野安打を許しますが、2つのフライアウトと三振に仕留めます。勝利まであと3つ。
 8回裏、一死から死球でランナーを出しますが、三振ゲッツーで無得点。

 9回表、勝負にでた明徳。1アウトから、この日当たっていた8番打者の投手伊藤君に代打を送ります。最後まで諦めない。板垣君も踏ん張り、代打をライトフライに打ち取り、ツーアウトまでこぎ着けましたが、前の打席で三球三振に仕留めた9番打者に痛恨のホームランを浴びてしまいます。沸き返る1塁側明徳応援団。

 9回裏検見川の攻撃は、一死から山本君のセンター前ヒットを送りバンドで二死2塁。
一打サヨナラの場面を迎えます。バッターは川崎君。勝負を避けた明徳バッテリーは敬遠を選択します。 
バッターは途中出場、背番号8の大野君。4球目。快音残しますが、前進守備のセンターがランニング
キャッチ。通常の守備位置でしたら、ヒットの当たりでした。

 勝負は、延長戦のサドンレスに。無死1,2塁からゲームはスタートします。
 明徳は、9番、1番打者をそれぞれ、2塁、1塁ランナーに残すことを選択します。バッターは、2番から。
千葉明徳は、3,4番打者の左バッターの一打に期待。それだけ信頼されているいいバッターなのでしょう。
その雰囲気はありました。

 ピッチャーは、この回から生沼君。ボールが先行する苦しい投球でしたが、2塁ランナーが、3盗を試みて
タッチアウト。ここはサインでは無く、ランナーの判断だったと思いますが、助かりました。ストライク送球
した捕手河野君。落ち着いていました。明徳は焦っていました。ランナー死が多かった。一方、検見川は
慌てない。どっしりと落ち着いている。ここに差がありました。

 2番打者は四球で、一死1,2塁。3番、4番を迎えます。明徳は長ーいタイムを取り、サインを確認します。
 スリーボールワンスストライクから、空振りのストライク。スリーボール、ツーストライクからのストレート。
バットは空を切ります。3番打者を三振に仕留めます。よく抑えてくれた。

 2アウト、1,2塁。この日、2本のヒットを打っている4番バッターを迎えます。スリーボールワンストライク
からのストレートを打ちますが、ファーストゴロ。ピッチャーがカバーし、無得点チェンジ。
 明徳の3、4番を抑えた検見川バッテリーですが、冷静でした。そして、よく凌ぎました。
紙一重の戦いでした。甘い球は投げられない、苦しい場面でしたが、気持ちで負けていなかった。

 迎えた10回裏、検見川高は、7,8番打者がランナーとして残り、無死1,2塁。バッターは河野君。
バンドの構えで揺さぶる中、ワイルドピッチで、2、3塁に。スクイズ警戒する余り、河野君を敬遠し、
バッターは1番川崎君に。無死満塁のビッグチャンスです。

 ワンボールからの2球目は、キャッチャーが取れず、バックネットに。サヨナラ勝ち。春季初のベスト4を
つかみ取りました。

 9回から登板したリリーフ投手はかなり緊張していました。コントロールが定まらない。バンド、足技がある
検見川の攻撃を警戒していたのだと思います。
 
 何とか相手の拙攻に助けられ、勝利を手におさめることができました。
 相手投手は四街道と同様、右のサイドハンド。球に力がありました。9回表、投手に代打を送り勝負に出た
千葉明徳。

 緊迫した試合でしたので、途中出場した選手たちは、試合の流れに溶け込むのは本当に難しいと思いま
した。この日、途中出場した選手たちの準備の差。落ち着きが検見川の勝因だったと思います。

 決して派手なチームでは無い。そして、しつこく、粘り強くスモールベースボールを体現する選手達。
検見川高野球部の歴史を塗り替えてくれました。やってくれました。

 試合終了の瞬間、思わず両手を挙げて万歳を! OB会を立ち上げて本当に良かった。こんな最高の
瞬間に立ち会えたのだから。

 まだまだ検見川野球部は強くなる。そう思いました。

事務局記 2017年5月6日